DVDの内容紹介
● 主演住田雅清42歳 重度身体障がい者
大阪在住の住田雅清は重度の脳性麻痺を持つ障害者。移動は電動車椅子、コミュニケーションはトーキングエイドというキーボードで音声を出す機械を使い、介護者のサポートを受けながら自活する傍ら、ショッキングなライヴパフォーマンスが熱狂的な支持を受けるなど、幅広く活躍。本作は本名のまま「襲い人・住田」役に体当たりの演技で挑戦した初主演作品。
● モノクローム×ノイズのかつてないグルーブ!
全編を覆う狂気を孕んだモノクローム映像と、耳から離れないノイズ・ミュージック。その実験的なアプローチで世界中から支持を受ける world's end girlfriendが手がける『おそいひと』の音楽は、斬新なカメラワークと相俟って、観る者の身体から鮮烈なカタルシスを放出させる。この中毒性ある濃厚な映像体験に、神経を激しく揺さぶられることは間違いない!
● 大阪芸術大学の最終兵器・柴田剛の傑作、ついに日本解禁!
毎回、誰もが恐れをなす危険なテーマに挑み、その先鋭的センスと爆発的発想力から、“要注意人物”として注目される監督の柴田剛。熊切和嘉監督「鬼畜大宴会」(97)、山下敦弘監督「腐る女」(97)の製作に協力し、99年、長崎の原爆音に取り憑かれた男の悲劇を描いた「NNー891102」で衝撃デビュー。「おそいひと」は「第5回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX2004」のプレミア上映以来、センセーショナルなテーマのため日本映画界から封殺されつづけてきた問題作。海外映画祭での高い評価が逆輸入し、3年という月日を経て、ついに日本凱旋上映が決まった。
● 製作プロセス
1999年春。柴田は阪神障害者解放センターの職員だった住田雅清に出会う。
障がい者の自立支援、障がい者解放という住田の活動について話をする中で、障がい者とは一体どういう存在なのか、障がい者が犯罪を犯した場合、どんな扱いを受けるのかという話題になり、住田も映画出演に興味を示したため、住田を主人公に身体障がい者が犯罪を犯すという映画の計画が持ち上がる。住田の存在感に負けない配役を目指し、介護者タケにバミューダ★バガボンドのボーカル、堀田直蔵。女子大生介護者、敦子に維新派のとりいまりが決まり、人が人を呼ぶ形で大阪芸術大学出身者を中心にスタッフが集結。2004年、足掛け5年かけ、ようやく映画が完成。
●物語
電動車椅子で移動し、ボイスマシーンで会話を交わす。重度の身体障がい者である住田(住田雅清)は介護者のサポートを受けて一人暮らしをしている。また、住田のよき理解者でもあるバンドマンのタケ(堀田直蔵)とつるみながら、平穏な日々を過ごしていた。
そんなある日、住田のもとに大学の卒業論文のために介護を経験したいという敦子(とりいまり)が現れる。そんな経験は何度もしているはずの住田の中で、自身にも整理しきれない違和が蠢き始め、混沌とし、次第に狂気に身を委ねていく…。そして、住田はあるひとつの決心をするのだが…。すべては血塗られた結末へと加速度的に収束されていく。 |